【ITニュースで学ぶテック中国語】003:中国ネットエンタメ企業の動向分析(テンセント編)

tencent_top中国テック雑記

このブログでは中国現地のITニュースを毎回1つ取り上げながら、テック系中国語を勉強していきます。

今回紹介するのは「中国のネットエンタメ企業の激しい戦い」について。前半は業界全体の状況整理、後半は腾讯・网易・哔哩哔哩など主要プレイヤーごとの分析になっていますが、今回は後半の「主要プレイヤー分析」からテンセントの動向について紹介します。

取り上げるニュースと内容まとめ

互联网娱乐业白刃战

タイトル

互联网娱乐业白刃战

(中国)インターネットエンタメ企業の争い

記事の要約

・中国国内のスマホゲーム市場シェアは50%を越えている
・19年2Qの成長率(前年比?)は26%。ネットイースの10%より高い。
・PCゲームは昨年に10周年を迎えたDnF(Dungeon & Fighter)の影響で小幅のマイナス成長
・iOSゲームのトップ10のうち4作品を占める
・PUBGモバイルは中国国外での売上No.1
・ゲーム市場の成長率は低速になってきたが、ゲーム事業はテンセントに安定的な資金を提供している
・微信は最大のトラフィックプールで、付加価値事業への総客の基礎となっている
・微信に広告スペースを追加することで広告収益を増やすことは可能だが、付加価値事業への影響を考慮しながら進める必要がある
・テンセントの広告業界における地位は揺るぎなく、微信の広告スペースや広告価格をコントロールする余地は十分にある
・広告事業は中速で成長させながら、粗利率の上昇を目指していくことが期待される
・テンセント最大の成長ポイントはフィンテック事業が担うようになっている
・現在のフィンテック事業の収益の多くは手数料ビジネス。仲介事業者を減らして粗利率の向上を目指す
・加えて、微信ユーザー向けに金融商品を提供しており、こちらも粗利率の向上に貢献する
・フィンテック事業の粗利率が毎年0.5%上昇すると仮定すると、2023年には841億元の粗利を生み出し、これは2018年から375%成長した結果となる。
・テンセントは新しい領域に対して投資を行い、自身が持つトラフィックを通じて、マネタイズを促す。
・投資による収入は19年2Qに24億元を生み出しており、全収入の2.7%を占める。
・美团、京东、拼多多といった企業が成長すれば、テンセントに大きな利益を生み出す可能性がある。
・エンタメ事業は小売事業に比べて市場規模がはるかに小さいため、競合企業に脅かされること無く、中低速ながら安定的な成長を続けている
・フィンテックは今後大きな潜在力があると期待されている

記事中に出てくる中国語の訳

固有名詞(サービス名、企業名など)

腾讯:テンセント
微信:メッセージアプリ。グローバル版はWeChat。
美团:美団点評(Meituan Dianping)。フードデリバリー、口コミサービスなど、生活サービスを提供
網易:ネットイース
京东:JD。中国2位のECサービス。
拼多多:Pinduoduo。中国3位のECサービス。

その他キーワード

游戏:ゲーム
手机游戏(手游):スマホゲーム
端游:PCゲーム
审核:審査(中国には政府によるゲームの審査がある)
市占率:マーケットシェア
畅销榜:セールスランキング
※参考:免費榜(無料アプリランキング)、付費榜(有料アプリランキング)
中国出海游戏:中国国外でリリースしているゲーム
足够:十分(足りている)
流量:トラフィック
增值业务:付加価値サービス(VAS)。ゲーム、コンテンツ購読など。
社交广告:ソーシャル広告
毛利率:粗利率
联营:提携・連結など
变现:マネタイズ(現金に換える)
金融科技:フィンテック
通道费:手数料
金融类产品:金融商品
娱乐:エンターテイメント
零售:小売
扭亏:赤字から黒字に転換する
阿尔法:アルファ。+α的な使い方。